AO入試(総合型選抜)のトレンドを探る~入学者割合、実施大学数、検索数など~

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2021年度入試から総合型選抜を名前が改められた「AO入試」「自己推薦入試」などですが、ここ数年でのトレンドの変化を調べてみました。昨年までのデータを検討するために「AO入試」としてこの記事は書き進めていきます。

ちなみに、日本でのAO入試自体は1990年に慶應大学の湘南藤沢キャンパスから始まっています。その後も筑波大や東北大でも導入され始めました。年々、AO入試(名前は大学によりそれぞれですが)を導入する大学は少しずつ増えています。

AO入試の入学者割合

いったいどれくらいの人がAO入試で入学しているのか?上のグラフが分かりやすいので引用をさせていただきました。
平成29年度入試のデータでは私大では10.7%の人がAO入試です。平成21年度以降は10%以上になっています。ただし、国公立はまだ低いことが分かります。

<参考文献>
今月の視点-133 旺文社 教育情報センター 30 年 1 月より

国公立のAO入試

国公立大全体では、30年度入試では85 大学・240 学部がAO入試を実施しています。
まだ定員が少なく、入学者割合としては低いもののAO入試の実施率は年々、上がっていることが分かります。平成30年度には実施率は50%を超えました。

<参考文献>
30年国公立大入試 /『選抜要項』分析(旺文社 教育情報センター 29 年 11 月より)

AO入試への関心はどう変化してきているか?

AO入試への関心を検索数で測り、比較してみようと思います。

「Googleトレンド」にて調べた、2004年から2020年5月までの「AO入試」での検索数が上のグラフです。毎年、新年度が始まる4月頃から検索数が上がり始め、8月から9月頃にかけてピークを迎え、そのあとに減っていくという法則が分かります。

それと同時に、「AO入試」の検索数は年々は増加傾向にあります。少しずつではありますが、関心が拡大していることがわかります。

「AO入試 倍率」から分かること

こちらも2004年からの「AO入試 倍率」の検索数の割合を示したグラフです。2017年あたりから多く検索されるようになってきたのが分かります。特に2018年から2019年の最大値の人気度の増加は25%以上あるために大きく伸びているといえます。

現実的にAO入試を検討される方が増えていることや、AO入試の受験者が増えるなどで倍率を意識するようになったことが影響していると想像されます。

地域性は?

また、「AO入試 倍率」での地域性を調べてみました。
(「AO入試」の検索だと青森県や徳島県などが上位であり、検索数より人口の方が大きく影響していると推測されたので、分かりやすいこのキーワードを扱います)

これは人口当たりでの検索人気度なので、人口が多い都道府県は検索数が多くても薄くなります。また、100などの数字は相対的な人気度です。

関西・関東の都道府県に集中しています。教育熱の高いエリアと地方との認知度の格差があるなぁと思います。検索のボリュームが小さくて、これ以降の都道府県のデータは出てきませんでした。

まとめ

徐々にAO入試での入学者割合、実施割合、認知度もそれぞれ拡大してきているのが分かります。
AO入試は名前が「総合型選抜」に変わり、「特別な入試」というイメージが払拭されて、より拡大していくことが予測されます。

AO入試を最初に導入した慶應SFCも今年度はまだ「AO入試」を使い続けていますし、すぐに総合型選抜と変わるわけではなく、「AO入試」という言葉はもう少し残るとは思います。