名大附属に6年間通った僕が思うこと(名古屋大学教育学部附属中・高等学校)

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※この記事は2019年のものです。現在は異なる場合があります。

名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校(通称:名大附=メイダイフ)に関して紹介したいと思う。

僕はブログを運営するようになって身近な検索ワードを調べて、そのワードの情報の質を意識するようになった。その中でも、とりわけ質が低く、情報量に幅がないのが、我が母校・「名大附」に関してである。

特にネットの掲示板では匿名の人が、事実と異なる情報を書き込んでいたりもする。

よって、僕なりに紹介をしたいなと思って、たまに記事を書いてみた。
これから名大附を受験しようとする小学生・中学生の参考になればと思う。

※このブログに使用の写真は全て吉野やその関係者が在学中に撮影したものである。
無断での転用・使用は禁ずる。

僕と名大附


入学式当日の写真

僕は2010年に名大附の中学校に入学し、そのまま2013年に同高校へ進学。
1年を休学していたので、通学していたのは6年だが、所属していたのは7年間となる。
そして、2017年3月に卒業。

僕は中学校1年生の前期から「室長」(学級委員のようなもの)を務め、生徒会に関わってきた。
中学では生徒会会長をし、高校では執行部副委員長をさせてもらった。

部活は中学時代は軟式野球部に所属し、高校は1年だけ硬式テニス部へ所属。
卒業後も同級生たちとの交流は深く、順調に進学した同級生は就活生であるが、今でも飲みに行ったりする。

そんな僕目線での、我が母校の紹介。

名大附の基礎情報

ネットに掲載されている情報と大差ないので、この欄は読み飛ばしてもらって構わない。

2014年に新校舎に改修され、非常に綺麗な施設となった名大附属。
各教室にエアコンもあり、廊下やトイレの電気は自動で点灯するしで至れり尽くせり。

トイレに関しては自動で流れるし、毎週、業者の方が掃除に入っているので非常に綺麗。

人数と男女比

中学は1学年が80人で、40人で1クラスである。
基本的には附属高校にそのまま進学する。男女比は5:5

高校からは高校入試で新たに約40名が加わり、1学年120名となる。
40人で1クラスとなり、合計3クラス。また、高校から男女比が関係なくなる。

雰囲気や部活など


所属していた中学野球部は、監督・コーチがおらず、練習メニューを決めるところから自主性に任された環境だった

ネット掲示板にあるように、かなり自由な校風である。
僕は高校3年間をクロックスで登校した。
ピンクのベストを着ている女子生徒を巡って、それは好ましいかどうかか白熱した議論になった記憶もある。(記憶が曖昧だけど)

文化祭、合唱祭、部活、SSH…などと自分の個性や得意分野を活かせる環境が多様なのが良いと思う。
上級生と下級生の関係も緩く、部活も数は少ないが、それぞれ活発である。

僕が在籍していた頃は、バトミントン部や弓道部は県大会に出ていたと思う。
また、特に中学生の時は、高校生クイズでテレビに出ている先輩もいた。

名大附の中学入試

入試科目の詳細や要項は、学校からの配布物等で確認してほしい。
https://highschl.educa.nagoya-u.ac.jp/

名大附の特徴

高大連携で名古屋大学の恩恵がある


名古屋大学の芝生。他学年の卒業式の際に鬼ごっこをして、怒られた思い出の場所。

これに関しては中学生より高校生が享受できる。

例えば「基礎セミナー」と呼ばれる大学1年生向けの講義に、選出されたものは出席することができる。
他にも「学びの杜」と呼ばれる大学教員などによって行われる授業を、長期休暇に受講することも可能だ。

僕は両方を受講したが、大学の授業はどんなものかをイメージする分には、良かったかと思う。

SSHの制度を利用できる


高校1年生の時の東京でのSSH発表会での写真(トリミング加工あり)

SSH(=スーパーサイエンスハイスクール)に認定されている。
それによって、予算も出ており、その影響で図書館の蔵書数が多いと噂で聞いたことがある。

部活のような立ち位置で、SSHのプロジェクトがあり、僕が在籍していた当時はヒドラの研究などをしている同級生がいた。
また、授業内でもSLP(サイエンスリテラシープロジェクト)が高校1,2年生の間は週1時間あり、学習指導要領の外にある学びをする機会がある。

僕の体験としては「特殊相対性理論」を半年間、学び、東京にSSHの発表会に連れていってもらったこともある。
今は文系の道を進んでいるので、あの時に触れなければ一生関わらなかった分野かもしれない。

SGHの恩恵もある


高校2年生の時に訪問したモンゴルにて

SGH(スーパーグローバルハイスクール)にも認定されている。

SGHの恩恵を僕が享受できたのは、モンゴルの訪問である。
名古屋大学の法学部がモンゴルにも関連施設を持っている影響もあり、当時は毎年、高校生が8名前後、現地に10日間の研修に行っていた。(今も継続されていると思う)

ちなみに、他にもニューヨーク訪問やノースカロライナの訪問などもあり、その都度、募集がかけられていた。
SSHのプロジェクトをやっている人が優先だったり、成績上位者が優先だったりとその都度、違ったように思う。

今年は「リトアニア研修」もあったらしい。

大学入試へも影響

AO入試でSGHの高校を対象とした公募制入試を導入している大学もある。
例えば関西学院大がそれである。(2019年現在)

僕が受験生だった際には、SSHということで早稲田への指定校推薦があった。
また、僕自身はAO入試で慶應総合政策学部に合格しており、こういった特色ある学びはAO推薦入試にも影響するかと思う。

僕自身は現在、AO入試の対策塾を運営しているので、入試を検討される際にはぜひ相談してほしい。

名大附属中の対策

受験に関しては、ブラックボックスで基準や配点は明かされていない。
それに関して記載されているネット記事は、全て予測で書かれていると思うので気にしないように。

とはいえ、丸腰で受験をするのも不安だと思うので…
参考までに、僕の通っていた塾を紹介しておく。


https://www.est4119.jp/

名大附属専門コースがあり、僕はここの一期生だった。
同じ校舎(香久山校)から僕含めた3人が受験し、2人が合格。
12歳の時に塾で出会ったその彼とは、今でも連絡を取り合う盟友である。

悪い点を挙げる

あえて、悪い点も述べてみたい。
総じて、あまりないように思うが…参考までに。

教職員の移動

教員は県採用、市採用、大学採用の3種類で採用されている。
その中の大学採用の教員は人事異動がなく、私立高校のように生涯をこの学校で終える方もいる。
それは過去のレガシーを引き継げる良い機能でもある一方で、指導の怠慢にも繋がっている…という噂。

縮小化する学校行事

学校行事として「体育祭」は重要なものの1つだろう。
しかし、2011年を最後に中高合同の体育祭は行われていない。

それ以降、体育祭を中止にするという教員側の動きがあった。
主な理由は体育祭開催に対しての教員側の労力を考慮してであった。(生徒の動きの悪さ等も一因)

2014年は高校執行部に入り、様々なルートを用いて掛け合った末に、高校のみでの体育祭(炎天祭という名前はこの時から)を開催した。
しかし、2015年以降は正式に中止が決定され、それ以降は体育祭などは開催されていないと聞いている。

学生が権利や要望を主張し、またそれに伴った動きを能動的に行わないと、学校行事は縮小化していく。
僕はこの一連の学校とのやり取りの中で、僅かながらに「政治」というものを学ばせてもらった。

まとめ


高校2年生の時の僕

僕は名大附で6年間を学べて、本当に良かったと思っている。
もし、受検を検討されている方がいたら、僕は強くお勧めしたい。

名大附の友人たちとは在学中に学生団体を立ち上げたり、MyAOの塾に力を貸してもらったりと卒業後も良い関係が続いており、いつも刺激をもらっている。

そんな名大附を卒業した僕の挑戦や、学んでいることも良ければ読んでもらえたら嬉しいです!

吉野ゆうとの自己紹介!過去から志まで書きました

2018.03.14

読んでくれた小学生&中学生の方、どこかで会いましょう!