【パレスチナ観光のススメ】観光・移動手段・宿情報が丸分かり〜ベツレヘム・ヘブロン・ラマッラー・ジェリコ〜

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※この記事は筆者が大学生の時(2018年12月)に執筆したものであり、現在とは情報が異なる場合があります。

パレスチナ観光をする際は、まずはこのページを読んだら、情報収集やプランの作成が楽になること間違いなし!

パレスチナの旅情報は少なく、ネットで探してもまとまったものがないのが現実。
地球の歩き方にも、イスラエル編の中で数ページのみで紹介されているだけで、情報が足りなかった…

そこで、地球の歩き方を超えるべく、実際に旅する人に寄り添ったパレスチナ旅情報をまとめた。
特にパレスチナを代表する観光都市である「ベツレヘム」「ヘブロン」「ラマッラー」「ジェリコ」を扱った。

 

パレスチナの全体像と移動手段

パレスチナ領土の中には空港はないため、イスラエルまたはヨルダンから陸路で入国することになる。
パレスチナは「ガザ地区」と「ヨルダン川西岸地区」の2つに分かれており、観光客が入れるのはヨルダン川西岸地区となる。

エルサレムが交通の拠点になるだろう。
エルサレムより北側の地域に「ラマッラー」と「ジェリコ」があり、南側に「ベツレヘム」と「ヘブロン」がある。

エルサレムの「ダマスカス門」のところから、パレスチナに向かうバスが出ている。

ちなみに、エルサレムからイスラエルの首都「テルアビブ」は、「セントラルバスステーション」という別の乗り場である。ダマスカス門からはトラムで移動が必要。
また、2都市間のバス移動はで50分で可能であり、頻繁にバスが出ている。

 

パレスチナへの入国・治安に関して

パレスチナで仲良くなったこともたち。とても親切な人が多い。

入国審査などは特になく、パスポートにスタンプが押されることもない。
外国人観光客にとっては、イスラエルとパレスチナの移動は特に何も問題はない。

治安に関しても、ヨルダン川西岸地区に関しては、特に武力衝突などがあるわけではない。
交通インフラも整っており、事件・事故に巻き込まれる可能性は高くはないだろう。

街並みも普通の都市であり、主要都市であればKFCなどの世界的チェーン店も見受けられる。
英語が通じる人も多く、また道を聞いたら丁寧に教えてくれる人も多いので、観光に不自由はなかった。

イメージとしてはインドやアフリカよりも旅がしやすく、東南アジアの旅経験者なら余裕かと思う。

 

イエス・キリストが生まれた地「ベツレヘム」

降誕教会の内部

最もアクセスしやすいパレスチナの都市。
エルサレムから日帰りで訪問することも可能なので、時間がない人にもおすすめ。

西欧造りの建物が多いが、市場は東南アジアのような雰囲気。
お土産やさんや商売を営む人はアラブ系で、宗教も文化も入り混じった不思議な雰囲気。

移動手段

エルサレムのダマスカス門前からバス乗車。
21番バス乗り場。バス番号は「231」

所要時間は50分。8シュケル。

降車場所は「ヘブロン・ロード」になる。
エルサレムに戻る際も、降車場所とほぼ同じ場所からバスに乗れる。
ただし、パレスチナ側からイスラエル側への道は検問等で混んで降り、行きよりも時間がかかるので注意。

宿泊先

観光客が多いため、安宿含め、宿泊先は多い。
僕は「House of peace」に宿泊。

オススメ!観光名所

イエス・キリストの生まれた「降誕教会」

降誕教会の中庭

キリスト教の聖地がここベツレヘムにはある。
イエス・キリスト教が生まれたという場所である。

入場料は無料。18:00頃に閉まる(季節により異なる)
世界文化遺産にも登録されている。

エルサレムから来たバス乗り場から徒歩20分ほどで着く。
ここへ向かう途中の市場や道のりもとても楽しいので、タクシーなどを使わなくても良いと思う。

洞窟に入るため、並ぶ観光客

イエスが生まれた洞窟の上に建てられた教会であり、この下の洞窟に入るのが巡礼者の目的でもある。

スペインなどのヨーロッパをはじめ、イスラム教の多いケニアや韓国などからも、団体の観光客が来ていた。ここに入るのに1時間ほど待ったので、もし洞窟の中に入るなら余裕を持っておきたい。

クリスマスシーズンは大きなクリスマスツリーが外に飾られ、素敵な雰囲気となる。

イエスが生まれたとされる場所

イエスが生まれたとされるところに、みんな手をついて、祈りを捧げる。

僕はキリスト教徒ではないが、あまりの神聖な雰囲気と歴史を感じてか、鳥肌が立つほどだった。

また、ベツレヘムは旧市街も魅力的であった。

 

 

地球の歩き方に載らない魅力的都市「ヘブロン」

この街は旧市街が迷路のようで非常に魅力的だった。
街の人々も非常に優しく、一緒にお茶を飲んだりしながら、のんびり過ごすことができる。

移動手段

ベツレヘムの大通り(ヘブロン・ロード)から、シェアタクシー(オレンジ色の大きい車)にて移動。
※エルサレムからベツレヘムに到着した際に、降車した場所の近く
所要時間1時間。6シュケル。

ベツレヘムに戻る際も、降車場所と同じエリアから乗車可能。

宿泊先

外国人旅人が集まる宿はない印象。
私はベツレヘムから日帰りで訪問。

オススメ!観光名所

旧市街

石造りで作られた迷路のような旧市街。
まるでディズニーランドなどをテーマパークを思わせる建物なのだが、そこに人々が住み、生活が営まれていた。

時間を気にせずに探索をするのがおすすめ。
また、道には所々で、日本のJICAが作成した道の案内板があるため、便利である。

 

少し路地に入るとこのような住宅街だけど、トンネルになっているような場所もある。

ここは観光施設などではなく、もちろん現役の住宅街なのだが、とにかく風情があった。各国を旅していて、どうしても建物は近代的で似たよってしまうが、ここは全く違った。

現地の人々の交流も楽しく、最も現地の人と時間を過ごしたように思う。

マクペラの洞窟

私が訪問したのはイスラム教の礼拝日である金曜であり、中に入ることはできなかった。
そのため、この施設に限らないが、イスラム系の施設に行く際は曜日を気をつけて欲しい。

旧約聖書に登場し、「民族の父母」と呼ばれるアブラハム、サラ…など6名が埋葬されているという。
ユダヤ教の聖地でもあるが、その後にこの地にイスラム教のモスクが建ち、今はユダヤ教とイスラム教の聖地となっている。

 

パレスチナの事実上の首都「ラマッラー」

宿泊先から見えた虹

パレスチナの事実上の首都だけあり、最も賑わっていると言っても過言ではない。
近代的な建物や飲食店もあり、またイスラエルに比べて物価が安いので長居できそうだ。

交通手段

エルサレムのダマスカス門から徒歩5分くらいのところの「ナブルス・ロード・ターミナル」から出ている。
(ベツレヘム行きとは別のターミナルなので注意が必要)

218番のバス。所要時間50分。8シェルク。

宿泊先

いくつかバックパッカー向けの宿がある。
私は「habibi hostel」に宿泊。

観光名所

実は僕はラマッラーで観光という観光をしていない。
教えてもらった情報があるので、ここに載せておく。

「ヤーセル・アラファト廊」
パレスチナ解放運動の中心人物で、現在のハタファ政権を作り、オスロ合意を実現させたアラファト氏が眠る。
彼の執務室の再現があったりと博物館も兼ねている。
開館時間は10:00~18:00で5シェルク。

「マフード・ダルウィーシュ博物館」
独立宣言の根本を作った「マフムード・ダルウィーシュ」の博物館。
庭園があり、見晴らしが良いとのこと。

「ラマッラー博物館」
展示品目はあまり多くないが、パレスチナの先史時代からのことが学べるという。

グルメに関して

実はラマッラーではビールが飲める。
また、スパゲッティーなどの食事もイスラエルより安くできるため、中東旅の一休みができる。

 

一万年前にできた街?「ジェリコ」

1万年の歴史が詰まった跡がある

※日本語表記では「エリコ」と記載されていることも多い。現地では「エリコ」では通じない。
最も僕がパレスチナでオススメする都市である。

交通手段

ラマッラーの北側のバスターミナルから移動。
ラマッラーの中心部にはシェアタクシーの乗り場が地域別で複数あるため、移動の際は宿のスタッフなどに事前に確認しておくことがオススメ。

ヘブロンでの降車場所は「jericho information center」の辺りが良い。
降車してすぐに、この施設へ行くと、ジェリコの地図や観光情報を教えてもらえる。

宿泊先

宿泊していないので分からないが、観光客が多いため、安宿もある印象

観光名所

悪魔に試みられた誘惑の山

モノレールに乗って向かう

モノレールは通常60シェルクで、学生だと50シェルク。

高いところから後述する「テル・アッスルターン」やジェリコの街を眺めることができるのも魅力の1つ。

ラマッラーからのバス降車場所から歩いて3分くらいのところから、シェアタクシーで向かうことができる。
「モノレール!シェアタクシーと言えば」場所は街の人が教えてくれる。

言葉を失うほどの迫力があった

モノレールから降りてからも、長い階段を上ると教会がある。
この教会の中の趣深さに、まさに言葉を失った。

現代風に言えば「エモい」のだ。
洞窟の中にあり、装飾品から伝わる歴史やこの遠方の地に多くの人が集まるエネルギーを感じた。

曜日によって開館時間が違うので注意が必要。

 

同じ施設内の2階

写真からは伝わらないが、壁に描かれた淡い壁画も感慨深い。

この地でイエスは40日間の断食をして、修行をしたという。それを追体験する修道士がこの地に現れ、今ではこのギリシア正教会が建っている。

また、この教会の正式名称は「デール・クルントゥル」である。
この山は「ジャバル・アル・アルバイーン」というので、現地の人に伝える時はこの名称が良いだろう。

 

テル・アッスルターン

JICAの支援で作られたパンフレット

モノレール乗り場のすぐ近くにある。
入場料は7シェルク。8:00~17:00が開館時間。
入り口で紹介動画が見れるようだが、故障中だった。

1万年前の住居跡や、約4000年前の城壁の跡を見ることができる。
ただし、説明文が読みにくく、敷地内に入ってもどれがどの跡なのかを把握するのが難しい。

 

何層にも重なる歴史の跡

この縞模様、特に黒く焦げたところが街が滅ぼされた時らしい。
正直、手をのばせる距離であり、雨ざらしの状態なので遺跡の劣化も問題らしい。

まだ発掘をすれば、下に様々な遺跡があるらしい。正直、素人には説明文以上のことは分からなかった。

また、直射日光であり売店等は敷地内にないので、そう行った条件も悪い。

多分、これが有名な円柱等

色々写真はあるが、紹介はこれを最後にしたい。

これが(有名?な)円柱塔の跡地だと思われる。
なんと紀元前7800年前のものらしい。

ただ、1万年という長い歴史を想像する時間は、考え深いものだった。歴史に興味のある人にはたまらない場所かと思う。

 

お土産屋さん

洞窟の中のお土産屋

パレスチナの中で最もお土産が充実していたのも、ジェリコだと思う。
また、教会のあるモノレール乗り場の近くには、洞窟の中にあるお土産屋さんがあり、見入ってしまった。

また、地上側のモノレール降り場のところにもお土産屋があり、様々なパレスチナのお土産を購入することができる。
(似たようなものはイスラエルでも手に入ると言えば手に入るが…)

 

パレスチナ観光まとめ

ざっくりパレスチナについてまとめたが、いかがだっただろうか。
イスラエル方面に行こうと考えている方のお役に立てたら嬉しい。

また、パレスチナは観光としても非常に楽しめるが、様々な歴史や問題を抱えている。
観光される際にはそういった現地の事情も知っていると、何かと学びや発見が増えるかもしれない。

もしよければ、以下の記事もぜひ目を通してみてほしい。

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